2016年8月22日

この時期だけの仕事、「藍の生葉染め(なまばぞめ)」。浮船の里手芸部の面々が集まって、8月21日に染めを体験しました。先生は織姫の里美さん。

畑に藍を摘みに行く里美さんとふみえさんの恰好は、〝勇猛果敢〟と表現するのによさそうな、臨戦態勢。麦わら帽子、長靴、かっぽう着に身を包み、カゴと盥を持って出かけてゆきました。

摘んできた藍をちぎり、水とともにミキサーへ投入。木綿袋で濾すと、独特の青臭さがたちこめ、とろっとした緑色の液と泡が。水通しした糸や真綿をゆっくりと浸し、待つことしばし。深い沼の底に沈む藻のようなそれらを液から引き上げると、緑。染め空気に触れ水に晒すと、緑が抜けて美しい藍色が生まれます。それはもう、感動の嵐。感触、視覚ともに初めてだらけで、楽しい。
染めあがりを洗濯バサミに吊るして、乾燥。水分が飛ぶと、色が落ち着きます。糸小

それより先に、朝いちばんで久米さんに「手びき」を教えてもらいました。繭100個を煮ながら両手を使い糸にする、前日のアレです。
見るとやるとは大違い。とにもかくにも、貴重な体験でした。100本もの細い糸が自分の手の中に集まり、鍋の中で踊ったあとに1本にまとまるのもおもしろければ、繭の中の方、つまりお蚕さまがはき始めたころの糸に近づいてくるとだんだんと手に伝わる糸が明らかに細くなっていくのが分かるのも、おもしろい。わたし小

しばらくは久米さんの「手びき」が続くようです。体験してみたい方、1時間〝無の境地〟になれますので、浮船の里を訪れてみてください。ともあれ、紡いだ糸には並々ならぬ愛着がわくことは間違いありません。こちら、成果です。紡いだ小