胸いっぱいに吸い込む、懐かしい香り

2018年6月24日

おはようございます!小高の広い空に包まれて、気持ちのよい朝です。
今期のお蚕さまがはじまりました。小田原から(強力な?)助っ人が4人、やってきました。

日焼け対策に加えて桑にかぶれぬよう完全武装して、佐藤公一さん・ヨシ子さん夫妻の桑畑での桑刈りからスタートしました。
青々とした葉は柔らかく、ヒトのわたしが見てもおいしそう。ご夫妻に刈り方を教えてもらってからハサミを動かします。

公一さんは黙々と手を動かし、久米さんはじめ助っ人たちの3倍くらいの早さで桑を積み上げていきます。寡黙だけれど、笑顔がすてき。

 

ヨシ子さんはお嫁入りが決まった時、蚕の育て方を習ってから小高に来たそう。秋の養蚕用に根本までしっかり枝を切り、次の芽を出すべく桑の手入れをしています。
6人で切れば30分ほどで、抱えるくらいの桑が5束刈れました。これで今日一日分のお食事は確保です。浮船に戻って、新鮮な桑を食べてもらいましょ。いちおう、小高のかあちゃんは元気です、というお知らせも。この笑顔です。

このブログのタイトルは、昨晩小高に到着して、浮船の里の蚕部屋の引き戸を開けたときの感想です。25度の室温に、桑の青い匂いと4000頭のお蚕さまたちの生命力が混ざり、独特の香りがするのです。そしてそれは、わたしが大好きな香り。「ただいま」とすんなり言ってしまう、小高の香りです。

いよいよお蚕さまは5齢目に入りました。高校生くらいの食欲で、元気にモリモリお食事をしています。(裕)