本日は糸作りをしています。
糸にするには、お蚕様から取り出した生糸によりをかけなければなりません。
よりがかかっていないと、ほつれや毛羽立ちなどの原因になり、強度も保てないのです。
浮船の里では、昔のように手でよりをかける作業をはじめています。手作業では、一度によりをかけられる長さは大体片腕の長さ位です。
何回も何回も地道に続けるこの作業が、余計なことを何も考えない時間をつくりだし、その時間に心が癒されていきます。
とても手間と時間のかかる糸よりですが、お蚕様という、小さいけれど偉大な存在とともに過ごすことで、自分も生かされているのだと気づくことができました。
これまでのたくさんの方々の愛情と、熱意と、支えがあってこその浮船の里です。
ゆっくりゆっくり、でも確実に歩を進め、ここにしかない素敵なものをつくりだしたいと思います。