始動

2016年3月27日

2016年3月27日、快晴の小高に鯉のぼりをあげることから一日が始まりました。今日は、浮船にもよくやって来るTくんの結婚式の日。そのお祝いの意味も込めて―。
鯉のぼり
今日から、今年のお蚕さまプロジェクトが始動します。東京電力㈱福島復興本社の南相馬市グループから5人がお手伝いに来てくださり、福島大学生や日本総研の井上岳一さん、浮船の里の蚕部長・永木さんたちを含む17人で桑畑に繰り出しました。

冬の間にすっかり葉を落とした桑の枝を剪定します。春先にみずみずしい葉を蓄え、お蚕さまにたくさん食べてもらえるように―。これが剪定前。

剪定前桑畑をお借りしている佐藤さんご夫妻のレクチャーのもと、こぶのような塊の幹から生えている細い枝は落とし、太い枝は剪定ハサミ3本分の長さを残して先を落とします。広い桑畑に17人が散り、一斉に剪定スタート。

全体図小クワゴ(野生の蚕)の繭や冬の使者・ジョウビタキを見つけながら、季節を体いっぱいに感じた約2時間の作業。

剪定後はこんな感じです。

剪定後労働のご褒美は、久米さんと愛子さん特製のおむすびとけんちん汁!あっつあつをみんなでいただきました。昼食後、福大生と岳さん、有機野菜やお米を作っている根本さんたちがなにか闊達な議論を交わしていましたが…わたしは満腹で夢のなか。

1時間の眠りから覚めると、鯉のぼりが風に乗って力強く泳いでいました。泳ぐ今年最初の蚕は5月21日にやって来る「ぐんま黄金」。初めて飼う種類の蚕です。

 

 

2月のいもこじ会

2016年3月1日

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 2月最後の週末の土曜日,すっかり寝坊してしまい遅刻して到着した小高は少し寒く感じましたがすっきりと晴れ渡っていました.おそるおそる浮船の里のドアを開けると,最近にしては珍しく少人数でのいもこじ会でした.どうやら1月の新年会の時に日程のアナウンスをし忘れてしまったとのこと.
 少人数だったこともあって,あちこちへと飛びながらいろいろなお話を聞くことが出来ました.(内容については別のブログ記事に譲ります^^;)

 浮船の里の周りは全て除染されていて,表土を剥ぎとって砂利を敷いてくれたとのこと. 以前にはあった土盛りもなくなっていて,とても広々としていました. 最初に車を入れた時に「隣の駐車場に入れてしまったか?」と思ったくらいです.

– * –

 浮船の里で飼われたお蚕さまから採られた糸を,小高で採られた草木で染め上げ,小高で織られた「小高天織り」は手触りといいその軽さといい,まさに極上の絹織物でした. 赤からピンク色のの布は,生糸をそのまま使ったもので向こう側が微妙に透ける「紗」と呼ばれるもので,もう一つの薄緑色に青のラインの入った方は生糸に残るセリシンというタンパク質を精錬によって取り除いた糸(これを絹糸と読んで生糸と区別するとの記事を見かけました)を使って織られているとのこと. 大きな違いがありますが,どちらもとても優しい手触りでした.

 次回のいもこじ会は,お蚕さまの今年度の準備のための「桑の剪定」を行うそうです. 来月は軍手と園芸用の剪定バサミを持って来なくては!

(く)

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