お久しぶりです!

2018年2月10日

半年ぶりに帰ってきました、小高。ちょっと曇っているけど、相変わらず空は高く広く、穏やか。

里美ちゃんは新しいストールの仕掛けをし、久米さんはベンチに座っておしゃべり。暖かな陽がさんさんと差し込む浮船の里も、相変わらずです。

農林水産省から届いたばかりという冊子を見せてもらいました。『aff(アフ)』。〝蚕業革命~歩み出した絹復活への道~〟と題した特集の1ページに、浮船の里が世に送り出した「MIMORONE(ミモロネ)」のピアスが掲載されています。同じページで紹介されている、最先端の遺伝子工学で作られた光る絹に比べると、浮船の養蚕は自慢じゃないけれど超アナログ。お蚕さまを育てるベッドも手作り、食糧の桑は必用な時に必要なだけ、その場にいる人が刈りに行き、繭になったお蚕さまを糸に紡ぐのも、すべて手作業です。

養蚕を経験したことのある人、見て知っている人には、当たり前の工程だと思います。でも養蚕が身近でなかったわたしには、なにもかもが新鮮で、興味の対象でした。
さらにMIMORONEは、糸染めも小高産の植物が中心。桜や藍、桑や玉ねぎなど、小高の空気の中で生きてきた植物を使って、里美ちゃんが丁寧に染めた糸を使います。そんな工程や作り手の横顔をよーく知っていると、出来上がった製品を手にしたとき、自然と小高の景色が浮かびます。

『aff』は全国各地の公立図書館で手に取れるようです。またはhttp://www.maff.go.jp/j/pr/aff/へアクセスすると、インターネット上でも記事が読めます。ぜひご覧ください。(裕)