小高にお蚕様から作った真綿を桜で染めて、毎日毎日地道に紡いでやっと形にすることが出来ました。
改めて作り上げたものをじっくり見て、いろんな方にも見て頂いて、浮船の里で作っていきたいもののひとつに決まりました。
これはまだ完全なる天織ではないのですが、昨年大変お世話になった方々に差し上げることになりました。
やさしい草木染めの色合いに、やさしい手つむぎの糸がぴったりで、とても嬉しくなりました。
この純粋な感動をいつも胸に、糸をつむぐこと
その糸に小高の色をそっと添えて、来てくれる人を待っていたいです。
去る3月28日から29日に、今年のお蚕様のための蚕部屋の増築と桑の剪定をしました。
今年は浮船の里のメンバーと協力してくださる方の人数が少し心細いところに、大学生ボランティアさんが2泊3日で駆けつけて下さいました。「はぴばす☆ふくしま」という、若者の力を必要な所に届ける活動をされている下枝さんが、大学生を8人も連れてきて下さいました。初日は蚕部屋の増築や、掃除やスペースの確保も協力して取り組んで頂き、早く予定をこなすことが出来ました。やはり若い力はとても頼もしいです。
二日目はお借りしている桑畑で剪定のお手伝いをしていただきまして、予定よりもかなり早くに終わらせることが出来ました。すごいです。
お昼ご飯をみんなで一緒に食べた後、活動の振り返りの場でそれぞれが自分の感じた事や分かった事などを発表してくださいました。
「ここに来ないとわからないこと」「来て、自分の目で見て、話して、本当にどことも変わらないこと」「これからの自分の見つめる方向」など、小高で何かを感じていただけたようでした。
この体験が大学生たちにとって何かの良いきっかけに繋がれば嬉しいと思っています。
「はぴばす☆ふくしま」で参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。