上蔟、そしておまつりへのカウントダウン

2016年9月18日

雨のお彼岸、シルバーウィークはじまりの土曜日はとても賑やかでした。まもなく上蔟を迎えるお蚕さまの様子に、気もそぞろな久米さん。まだ桑をむしゃむしゃ食べているけれど、早い子はもう葉っぱに繭を作り始めていました。作業は午後から、と決めて午前中は東京からのお客さまとワークショップを開きました。

里美さんの染めた糸を使って、このところ浮船の里女子部が一生懸命取り組んでいる「巻玉」つくり。茜によもぎ、コーヒーや桑で色とりどりの糸を前に、選ぶところから個性が出ます。

木製のビーズの穴に、糸を通した針をくぐらせるという単純作業の繰り返しなのですが、絡まる・切れる・針が折れる…数多の試練(?)を乗り越え、2時間かけて完成したのがこちら。

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手芸部のふみえさんと里美さんの手でピアスやブレスレット、キーホルダーに加工され、思い思いの作品がそれぞれの手元へ―。世界にたった一つの宝物です。

 

さて午後。いよいよお蚕さまたちを蔟に移す作業が始まりました。まだ桑に心を残すお蚕さまをすくいあげ、まずは盥へ。それから蔟へよじよじ登っていただきました。網を片付け、天井から蔟を吊ってヒーターにスイッチオン。これで、上蔟は終わりです。aiko文字に起こすとこんな分量ですが、作業は結構重労働、かつスピーディに。蚕部長の永木さんの指揮のもと、大事なお蚕さまが繭になるお手伝いをしました。早速糸を吐き始める子もいれば、入るお部屋を探してうろうろする子もいたり。またはお友だち同士でお顔を付き合わせてお話している子たちもいます。

ともあれ後は、お蚕さまの気の向くままに。わたしたちは見守るだけ。

手芸部の面々は来月に迫った小高の秋まつりに向け、ラストスパートです。渾身の〝商品〟を一部ご紹介。koreuiおまつりは10月15日(土)・16日(日)です。