一晩たつと

2020年6月18日

6月18日、梅雨とは思えぬ爽やかな小高です。

冒頭から脱線しますが、こちらの夕焼けの美しさをお届け。

 

小高川の堤防にひとり立ち、沈んでいく太陽を見るのが至福のときです。

さて、4齢に入ったお蚕さまのお世話は、朝のごはんから。
前日刈った桑を5時半にあげます。お腹をすかせたお蚕さまたちは、青い葉のあちこちにまあるい穴を開けながら、桑をむしゃむしゃ。

いったん帰宅し、人間のわたしたちも朝食をとり、桑畑へ。
朝の早い時間帯に、みずみずしく柔らかな葉を刈ります。
自分が食生活に気をつけるように、だいじなお蚕さまたちにもおいしい桑を食べてほしい。
かっぽう着と手甲、長靴に麦わら帽子で完全装備の久米さんと、黙々とはさみを動かします。

今はまだ刈る桑の束が少ないのですが、繭になる直前の週になると、その量はいまの5倍ほどに。
半年以上ぶりの作業の手慣らしには、いまくらいが適量です。
慣れている久米さんが手際よく整然と桑の束をつくる横で、もたつくわたし。
焦っても仕方なく、丁寧に桑を選ぶことが大事、と自分に言い聞かせながらはさみを動かすしかありません。

お蚕さまはたったの一晩で、5ミリほど大きくなりました。


すぐに気づくくらいその変化は大きく、喜びも楽しみも倍増していきます。
あしたは久々の雨のよう。
桑に水分が行き渡り、さらにおいしくなるよう、期待して今日が終わります。

(裕)