なして?

2022年9月30日

帰る日の朝。

今日は穏やかな色調の日の出でした。

波もゆったり。


蚕小屋はまだ、静かな音のなか。

サワサワよりもショワショワが勝ってきたように思います。

 

上蔟の準備のときに蔟(まぶし)をちょっと壊しました、わたし。
そのおかげで、正位置に納まらなくなってしまった蔟が隣同士で密着し、空中営繭をする蚕が現れました。

 

 

そっと剥がして、続きをどうぞ。

 

 

今日はさすがにブログのネタはもうないよねぇ、と話しながら帰る前の最後のお茶を飲んでいると、

里美ちゃんが「久米さん、うしろ」

 

え?

 

左後ろの麦わら帽。
久米さんの愛用品です。

その頭頂部付近に

 

いました。

蚕。

 

 

なして?

 

なしてなの?

 

いつ付いたの?

 

 

よく思いだしました。

おそらく昨日の午後であろうと。

 

9月末とは思えない暑さの小高、日中たしかに帽子を被っていました。

その後、昼寝(久米さんの)中は床にほおっておかれ、今朝も近くで掃除機をかけたのに気づかれず。

最後の最後に救われました。

 

この表情ですが、いちおう蚕にむかって「ごめんねぇ」と言っています。

 

 

蚕さんは丁重に、蚕小屋に運ばれていきました。

さぁ、帰ろ。

(ゆ)