29日からの雪が、小高を包みました。
群馬県から、浮船の織姫・里美さんの先生、金田さん夫妻がいらっしゃいました。
健太郎さんから新しい織り方を習う里美さんの隣で、わたしたちは奥さまの奈々さんにワークショップを開いてもらいました。
櫛や輪ゴム、クリップを使ったお手製の織り機で、ちいさな作業の繰り返し。糸は金田さん夫妻が育てた蚕をご自身たちで染めたもの。藍の生葉や桜、枇杷などニュアンスのある色がなんとも美しい。糸選びから、個性が出ます。たて糸の本数で出来上がりの幅が変わるので、これも好みにより個性が出ます。
狭い幅を、手が行ったり来たり。3時間で、出来上がったのは―。世界にひとつだけのブレスレット。
絹糸の光沢がとてもやさしいです。
小高の糸を使って、浮船でも出来そうなワークショップ。蚕部長の永木さんに織り機を作ってもらうようにお願いしました。ひとつの工夫が新しい発想とつながりを生むのですね。
ブレスレット、大切にします。(裕)
1月18日、久しぶりに小高へ行ってきました。
朝9時に浮船の里へ到着。
外は雨と風で大荒れでしたが、そこにはいつものように手仕事中の久米さんが。
会うとほっとします。
いろいろ近況報告をしながら、ふと目に入った青色と黄色のストール。
そして今まさに織られている赤色のストール。
聞くと、これら3枚は2月に久米さんらとともに海を渡りポートランドへいくことになるそう。
それぞれ藍、桑、茜で染めたもので、縦の糸も横の糸も100%小高産。
話をきいていて、このストールたちはどのような人の手に渡るのか、
3枚からどのような物語が生まれていくのか想像しました。
小高の糸は、生きている感じがします。
それは糸の状態でも、織られた状態でも。
作っている人の顔が見えるから、ということもあるのでしょうが
なんとなくそれだけではないような気もします。
今はまだうまく言葉にできないのだけれど...
この感じ、ポートランドの方々にも伝わるかな。伝わるといいな。
たくさん話をして、話をきいてもらって、気付くと午後1時。
雨と風は相変わらずでしたが、気持ちは朝よりも元気になりました。
浮船の里は、いろいろなことが本当に実現できると思えるからすごい場所です。
やりたいことを応援してくれる人がいることは心強い。
だからまたすぐ来たくなるのでしょうね。
私もすぐに行きます。
2016年が始まりました。
今年もワクワクが重なり続ける一年になるといいな、と思います。
(ひさえ)