2020年の春繭

2020年6月17日

コロナ禍の春、皆さんはどう過ごされましたか。

季節はちゃんと移って、夏。
おかげさまで、浮船の里は平常運転しております。
関東と同日に梅雨入りしたものの、このうえない晴天の小高。
6月17日、毎年お世話になっている田村市都路の稚蚕所に、2020年春のお蚕さまを迎えに行きました。

小高から車で約1時間。到着した先は。。。

この真っ青な空の広がる場所。

厳重な温度管理のもと育てられているお蚕さま。二重扉の向こうに、小高にやってきてくれる蚕ちゃんたちがいました。

朝日を浴びて、神々しくさえ見える蚕ちゃんたち。
体調は2.5センチほどです。

ふたたび山道を小高へ戻るのですが。。。軽バンの後ろにいる大事な蚕ちゃんたち、カーブを曲がるたびに横滑りするので、肝が冷えました。

いまは3齢といって、人間でいうと小学生くらいの生長過程で眠りについています。
蚕が眠りにつく、というのが想像できるか分かりませんが、本当に〝眠って〟いるのです。

写真のように上体を反らし、じっとしています。
眠りから覚めると中学生に値する4齢に入ります。
そうするといよいよ、桑を食むのがお仕事の、成長期のスタートです。

5,000頭の春繭。
だいじに大事に育てます。

(裕)