小高の桜並木をきれいにしたい!プロジェクト(後編)

2016年4月25日

「小高の桜並木をきれいにしたいプロジェクト」続編です。

1日目が終わってぐったりしたからブログが書けなかったのではありません。あっという間に過ぎ去った時間が、あまりに濃くて、楽しかったので、ちょっと余韻に浸りたかったのです(実のところ、1日おいて、やっと浸る余裕が出てきたり…)。

このほど、小高川の親水公園と川沿いに置かれた小田原産ヒノキのベンチは約3m。大人でも7人が座れます。これがとにかくいい香り!みんなで記念撮影をしました。小ここには写っていませんが、宏子さん、大ちゃん、相馬弟さんも一生懸命、草、むしっていました。

印象的だったのは、表情の変化です。小高区役所から、木幡さんと根本さん、村田前区長さんが参加してくれました。最初は離れたところで作業をしていた人が、終わるころにはニコニコして、みんなの輪の中に入ってくれて。それがとてもうれしかったです。昨日と同じ場所から撮った写真がこちら。し

男前3人衆でも、記念撮影。おっとこまえ!shou

震災前は桜も、河川も手入れをする団体があったとのこと。「今回きれいになったので、散歩している人が公園の存在に気づいてくれるだろうし、ベンチも使うだろう」。そう話してくれました。たしかに、遠目から見ても差は歴然。さくらまえshouこちらは4月14日に撮影した写真。さくらごshouそしてこちらが今回の作業後、4月24日です。あっぷ小1アップにするとこんな感じ!ベンチも存在感、ありますね^ ^

そしてお昼は、プロジェクトFUKUSHIMA!さんの参加で、きれいになった親水公園に10m四方の大風呂敷を広げて、ピクニックを行いました!ふろしき色とりどりの風呂敷、とってもきれい。おにぎりとおつゆだけの簡素な昼食でしたが、青天のもと、そして汗をかいた後だったので、ごちそうでした。

今回の催しは、ほんの思いつきから始まったこと。たった1カ月で実現できるなんて、思ってもみませんでした。遠くから来てくれた方、来られなかったけど心を寄せてくれた方、安心してください!草はすぐに伸びますので。来月小高を訪れた際に、様子をまたお知らせします。今回は第1回目。続けていきたいと思っています。ぜひご一緒してください。(裕)

小高の桜並木をきれいにしたい!プロジェクト(前編)

2016年4月24日

キジの雄が鳴く声がひびく小高の春-。念願だったことを実行しました。

3月に小高を訪れたとき、久米さんと小高神社の前を流れる小高川沿いを散歩していて話したこと。「中洲には公園があってね。ここで孫と遊んだり、犬と散歩したりしたのよ。いまは雑草で見るかげもないけどね」。聞けば船を浮かべて川下りをしたこともあったそう。朽ちかけていた遊歩道のベンチも、取り替えられたら―。

小田原までの帰り道、考えました。草を刈り、川に船を浮かべて遊ぶ方法を。

ベンチの件は、小田原木材業協同組合の若手団体「小田原林青会」の前会長、高木大輔さんに相談。草むしりは、人海戦術ならばなんとかなるだろう。実行できるかどうか、久米さんを通して小高区役所の村井さんに顔つなぎをしてもらい、1週間後に返ってきた答えはOKでした。全国各地にいる(決して大げさではありません!)小高ファンに声をかけ、4月23・24日に現地集合を呼びかけたところ、2日間で約30人が集まりました。

小高区役所の村井さん、木幡さん、根本さん、村田さん。小田原市の西尾くん、神名部さん、高木さん、鶴井さん、佐藤宏子さん。小高の久米さん、広畑さん。東京電力さん。金田夫妻。福島交通の支倉さん、広島の福馬さん。東京の相馬兄弟。シャンティの吉川さん、美加子さん、軍曹。

草刈り機、鎌、レーキ…思いおもいの道具を手に、親水公園に散らばります。汗、かきました。たっぷり2時間。始める前の公園がこちら。

やる前

1日目の作業が終わった時点で、ベンチの贈呈式が行われました。小田原の林業再生と被災地支援を両輪で行っている「報徳の森プロジェクト」さんから、5台のベンチが到着。ヒノキ製ベンチからは座った瞬間に、香りが立つほど。さらにこの日使った草刈り機もプレゼント(久米さん、使えるかな…)。

ここちよい疲れのなか、1日目はあっという間に終わりました。終了後の写真と、続きは後編へ…。(裕)

 

 

運び屋稼業

2016年4月14日

小高川の桜並木が散り際の美しさを保つ4月14日、小高を訪れました。たけかんむりに旬、のアレを届けに。

掘りたての筍を持たせてくれたのは、小田原で活躍する宮大工の芹澤棟梁。あっという間に手際よく、10本ほどの筍を掘り出してくださいました。自然の恵みは早いうちに楽しまないと―。そんなに久々でもないけれど、ウキウキしながらハンドルを握ります。よかった、喜んでもらえたようです。

笑顔

早速久米さんが皮をむき、下茹での準備。すかさず里美ちゃんがネットで調べもの。なにやら、筍の皮でも糸が染まる模様です。くつくつ皮を煮ると、いい香りがしてきました。薄い紫にも、茶色にも見える微妙な色。

煮る

浮船の里で育てたお蚕さまから紡いだ糸を、ゆっくり、皮を煮出した液につけると―。

たけのこ染め

鈍色、いや違う、ねずみ色?銀色かな、それとも茶色?なんとも微妙な色合いの色に染まりました。

そもそも筍の皮で染め物が出来るなんて。里美さんの着眼にびっくり。これから流行るかもしれませんよ、筍染め。