このみち50年

2016年7月1日

2016年も折り返しに入りました。晴天の小高7月1日、今年2回目のお蚕さま飼育が始まります。

久米さんと里美さんと一緒に、田村市都路地区にある「持藤田(もっとうだ)稚蚕飼育所」に3齢(小学生くらい)の錦秋×鐘和2000頭を買いにゆきました。

国道6号線沿い、大熊町から帰還困難区域を通るので、検問。検問

ゲート、開きました。もちろん誰もいない。時おり、トラックや乗用車とすれ違います。くねくね山道を進むこと、しばし。山から桑を背負って降りてきた男性に迎え入れられました。

ここが稚蚕飼育所。持藤田稚蚕飼育所中はもわっと暖かく、静寂に包まれています。2000頭の蚕と言っても、一人が2㎝ほど。新聞紙を広げたくらいの大きさに、みっちり。幼蚕2

すでに3齢から眠りに入っているお蚕さまたちもあり、今回は養蚕歴50年の菅野勉さん(74)にいろいろなことを教えてもらいました。

この道50年ですから。菅野さんはこちらが素人まるだしの疑問をぶつけても、淡々と答えてくれます。聞けば初めてのことばかり、とっても勉強になりました。例えば、眠りに入るお蚕さまは頭のあたりがうすいオレンジとも赤ともつかないような色になる、とかとか。菅野さん桑と青空

こんな青空のもと、里美ちゃんと久米さんは一生懸命お蚕さまの話を聞いています。わたしはぶらぶら。

風が気持ちよい一日でした。無事にお蚕さまも迎えに行けて、途中寄り道しておいしいアイスを食べた久米さんはご満悦(笑)の様子を、サイドミラー越しに撮影してみたり。鏡ごし

無事に帰りの検問も通り、いつもの小高に帰ってきました。帰りこれから上蔟まで約2週間。浮船の里に来ると、かわいいやつらが迎えてくれますよ。