2月のいもこじ会

2016年3月1日

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 2月最後の週末の土曜日,すっかり寝坊してしまい遅刻して到着した小高は少し寒く感じましたがすっきりと晴れ渡っていました.おそるおそる浮船の里のドアを開けると,最近にしては珍しく少人数でのいもこじ会でした.どうやら1月の新年会の時に日程のアナウンスをし忘れてしまったとのこと.
 少人数だったこともあって,あちこちへと飛びながらいろいろなお話を聞くことが出来ました.(内容については別のブログ記事に譲ります^^;)

 浮船の里の周りは全て除染されていて,表土を剥ぎとって砂利を敷いてくれたとのこと. 以前にはあった土盛りもなくなっていて,とても広々としていました. 最初に車を入れた時に「隣の駐車場に入れてしまったか?」と思ったくらいです.

– * –

 浮船の里で飼われたお蚕さまから採られた糸を,小高で採られた草木で染め上げ,小高で織られた「小高天織り」は手触りといいその軽さといい,まさに極上の絹織物でした. 赤からピンク色のの布は,生糸をそのまま使ったもので向こう側が微妙に透ける「紗」と呼ばれるもので,もう一つの薄緑色に青のラインの入った方は生糸に残るセリシンというタンパク質を精錬によって取り除いた糸(これを絹糸と読んで生糸と区別するとの記事を見かけました)を使って織られているとのこと. 大きな違いがありますが,どちらもとても優しい手触りでした.

 次回のいもこじ会は,お蚕さまの今年度の準備のための「桑の剪定」を行うそうです. 来月は軍手と園芸用の剪定バサミを持って来なくては!

(く)

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12月芋こじ会 初参加!(ブログ書くのが遅くなってゴメンなさい)

2015年12月31日

機織体験の予定で訪れた、浮船の里で、こんな貴重なミーティングに参加できるとは!そして、20年前の活動が繋がるなんて、、まさに、点と点を結ぶ「糸」パワー!

 

12月19日土曜日の朝、久米さんの指導のもと蚕の糸で手作業していると、地元の人かな?、、一人二人と人が現れて、、アレヨアレヨという間に、コーヒー、お菓子、みかんを囲んで約20名が集うミーティングが始まった。(久米さんに何も聞かされていなかったので、なんの会議かもわからず、とりあえず着席。。。)

「芋こじ会を始めます。お互い面識がないという人も多く、自己紹介しましょう」

リーダーであろうお方?「岳(ガク)さん」が司会進行役で進み始める。

さらに、「初参加のゆかりさんにブログを書いてもらいましょう」って事になってしまう。。(おーい、久米さーーん、聞いてないよー)


 

浮船の里の色とりどりの糸みたいに、多種多様な方々が浮船の里に集結。例えば、

-放射能の問題と向き合いながら有機農業を続けていらっしゃる方(次回は実際に農業をお手伝いさせていただきたいです!野菜のこと知りたい。翌日の餅つきのもち米とっても美味しかったです)

-震災後から養蚕を始めて、浮船の里で使用する糸を作っていらっしゃる方(見様見真似で手作りされたという機織機材が素晴らしい!桑を与えて蚕を育てるところから関わってみたいと思いました。)

-役所の方々(お一人は元原発で働いていたと聞いて、みんなびっくり仰天。立場的に耳が痛い部分も多少あったりするのでしょうが、生の意見交換に参加されていること貴重な存在だと思いました)

-震災の一ヶ月まえに小高に越してきた主婦の方&地元のパワルル奥様方(母親、主婦という立場から見える事、考える事、時には不安もあるだろう思います。しかし、女は強し、です)

-国内外で支援活動をされてきている団体の方々(震災後は他の地域でも活動をしてこられたとのことで、これから南相馬での活動されるとのこと!!)

-大学の科目の一環として関わってきたという福島の大学生(彼らの活動に対する地元の方々からの厳しい意見も飛び交ってました。大学生は、自由の身。時には図々しく、脳みそを捨てて動き回って後で反省するくらいで丁度いいのかも。私も学生時代の半分以上がボランティア活動でしたが、今思えば、人と繋がりたかった、んだと思います。助けにいってたつもりで、もらったものの方が大きかった。今も財産です。)

-チェルノブイリに関わる活動を経て福島へ何か提供できる知識があるのでは、と言われていた団体の方(全くお話するチャンスがなかったけど、聞いてみたい事たくさんあります!次回あえるといいな〜)

-震災後から今まで毎月訪れているという東京の企業の方(岳さんとは、東京に帰って、すごい偶然が重なって鳥肌。別ルートで偶然岳さんの会社を訪問して再会したり、大学時代の親友と岳さんが会いに行こうとしてある、カンボジアの森本さんが繋がってたり oh my goodness! 久米さん曰く、偶然はない、すべては必然、と。来年は久米さんとカンボジア!?)


 

 

久米さんに初めてあった日、被災した小高の町を涙ながらに案内してくれた。あれから約4年。久米さんの周りには沢山の人が集まり、笑顔があふれ、小さな想い膨らみ、確実に着実に形として動き初めていると思った。本当に尊敬です。

 

よくわからないままに、参加してましたが(苦笑)、皆様に会えてよかったです!

また来年。良いお年をお迎えください。

 

– ユカリロハ (yukari roja)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月の芋こじ会

2015年10月29日

今月の芋こじ会は、

始まって以来、久米さんが初の欠席というスタートでした。

初めて来た人、前回から参加した人、昔から参加している人、

バラエティに富んだ20数人が集まりました。

私も初めての参加です。

 

秋祭の報告から始まり、

初めての参加の方のお話を中心に話題は進んでいきました。

芋こじ会は、

伝えたいことを言葉にすることが難しくても、

思った通りに言葉にできなくても、

まず、話を受けとめてくれる人が集まる貴重な場です。

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新しくサービスを始めたいという話や、

最後は秋祭で作ったものが売れて嬉しかった、

ものづくりには大事なことがたくさん入っているという

明るい話でお開きになりました。

 

午後は移動して、福島県有機農業ネットワークの

根本さんの畑にお邪魔しました。

「マッハ」「ソニック」という、

なんだかとっても早そうな名前のたまねぎの苗を植えました。

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最近少し変えた、詳しいことは秘密という

その植え方にみんなびっくり。

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「これで大丈夫なんですか?」というみんなの不安に

「大丈夫だよ~」とおっしゃっていましたが、

本当に大丈夫だったのか、確認しなくてはと思いました。

 

たまねぎを植えた後、畑にできていた

トマト、ナス、小松菜、大根、かぼちゃ、カブを収穫していたら、、、

私が未だかつて見たことない長さのさやいんげんが!

長いものだと50cmを越していたのではないでしょうか。

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最後はフィールドワークで根本さんにお世話になった、

福島大学の学生から御礼の色紙のサプライズプレゼントが。

授業が終わっても、こうして会いに来れる機会があるのは良いですね。

 

次回の芋こじ会は11月28日(土)です。

お蚕さまプロジェクト進みます!

2013年9月28日

第5回芋こじ会
第4回は夢をみんなで話すことの楽しさに、とっても嬉しく今回はその夢を実現する為にはどうすればいいかを話し合いをしました。
日本総研の皆様や多くの方々に応援して頂きながら、夢をみたいと思います   (^-^)

お蚕さまプロジェクト進みます

第5回芋こじ会

第2回芋こじ会を行いました!

2013年6月22日

南相馬市小高区住民同士の話し合い内容を少しだけ紹介します。

・放射能の基準で何が正しいか、はっきり言って誰もわからない。大丈夫かどうかわかるのは何十年後。だから、若い人は不安で戻ってこれない。

・子どもたちは本当に帰ってくるのか。私は今の30代や40代で帰ってくる人はほとんどいないと思っている。ただ、60代以上の自分は帰りたい。93歳の母も「帰りたい」、「帰りたい」の一点張りです。

・戻ってくるかどうかは子供の学校次第。教育環境が安定することに加え、運動会の開催や外で遊ぶことが出来ないと難しい。

・どこの放射能が高いかわからない。空間線量が低くても農作物からは高い値が出たりする。

・自分が育ったところに帰りたいのは当たり前。帰りたいです。でもね、山側はこのあたりよりも放射能が高くて帰りたくても帰れない。

・体を動かすことも大切。少しでも体を動かしてやりがいのあることがしたい。

天気が良かったので皆で外で食事をしました。

小高で外で食事会