湿気がものすごい8月20日の小高。村上海岸はもやがかかって真っ白です。今日も朝から、浮船の里は忙しい。久米さんは、5月に育てたぐんまこがねの「手びき」に挑戦しています。
繭100個を鍋でくつくつ煮る→糸口を見つける→左手でまとめながら右手で送る。
文字ではちんぷんかんぷんだと思いますので、写真を。まず繰りはじめる前の繭玉が、感動的に美しいことをお伝えしたいです。
久米さん、楽しそうに手を動かしていますがご本人いわく「結構、必死!」だそう。見ているこちらは、お鍋のなかで繭玉がぷくぷく踊るのがかわいらしくて。動画は久米さんのフェイスブックでご覧いただけます。
こうして直径60㎝の盥にふんわりと、糸が繰りあがりました。
こちらはその前に繰り終わっていた白。
南相馬市内で震災の前年まで養蚕をされていた方から桑畑をお借りしました。
震災の年も例年通り養蚕をするつもりで準備されていたそうですが、避難指示により断念。以来、再開できず、もうやめられるということです。
避難区域の田畑は3年間放置されて荒れ果てているものばかりが目につきますが、こちらの桑畑は本当にきれいに手入れされています。
養蚕の道具もお貸しくださるとのこと。
数十年分の想いと愛情が詰まった畑と道具。大事に使わせていただきます!