糸を繰る。

2015年9月10日

「糸を繰(く)る」という言葉を初めて聞きました。

糸は紡ぐものとばかり思っていました。

糸を紡いできた浮船の里は、いま糸を繰っています。

「坐繰り」と呼ばれる手法で作られた糸がこれです。

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強く細い糸は「紡ぐ」のではなく、機械で「繰る」ことで出来上がるそうです。

 

そして、強く細い糸は機織り機を動かしました。

これまでの糸では、機織り機で織ることができませんでしたが、

「坐繰り」で作られた糸は、それを可能にしました。

京都から運ばれてきた明治時代の機織り機は、長い時を経て小高で動き出しています。

 

これまで、横糸だけが小高の糸でしたが、

これで縦も横も、小高の糸で織ることができるそうです。

ここで機織りを始めて、2年あまり。初めてのことです。

 

糸は小高の桑と藍で染め上げられました。

藍は青色に、桑は黄色に。

染め上げられた糸は、鮮やかだけれども、やさしい緑色のマフラーになる予定です。

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縦糸も、横糸も、色も。

100パーセント小高のマフラーがもうすぐ出来上がりそうです。

(木田)