秋繭、始まりました

2025年9月10日

春繭(6月下旬から7月中旬)に続き、秋繭が始まりました。すでにお知らせしているとおり(久米さんのFacebookでは)、10年目を迎えた今年で浮船の里での養蚕は一区切り。佐藤さんご夫妻の桑畑をお借りし5,000頭を育てるのは、今回で最後です。

例年通り、小田原から助っ人が来ました。これから、まだ来ます。まずは第一陣。
おどろくほど涼しい小高の朝、5齢を迎えたお蚕さんの暮らす小屋を開けると、、、ふわっと香る桑の青い匂い。
これこれ!
枝に鈴なりになった蚕さん。今日あたりからずっしりと重たくなってきます。

朝一番、青々と育った桑を刈りに向かった畑に埋もれた姿を探して、ちょっとした「久米さんを探せ」を楽しみました。

思えば10年の間に、桑が育たないの蚕が病気になったの、腰が痛いの足が痛いのと、さまざまなことがありました。
今回は「これが最後だから」と思い残すことのないように、どんな作業をしていてもいちいち感慨深い。昨年から養蚕に興味を持って浮船に足を運んでくださる南相馬市博物館の佐藤くんも来てくれて、朝4時半からの桑刈りもはかどります。
何年やっていても毎年なにかしら新鮮なことがあるものですが、今年気づいたことは、クワコの多さ。クワコとは、家畜化された蚕の祖先とされており、浮船で暮らす温室育ちと比べると見た目が異なります。褐色の体に大きめの丸い頭。真っ白の蚕さんに比べると、ちょっと愛嬌があるような。

一日で15頭近くも見つけることは、これまでにありませんでした。

さて、春は2,000頭余りと少なめだったお蚕さんも、今回は「多いねぇ」「いるねぇ」という会話が繰り返されるくらいにたくさんいます。5齢に入りいよいよ〝ぷりぷり期〟に差し掛かってきました。つまり最盛期の食欲。食べてもたべてもまだ、食べる。

気持ちのいい食べっぷりで、桑を刈るわたしたちも気合いが入ります。

悲しいかな、久米さんも助っ人もお年ごろ。
以前のようにムリはできなくなってきました。昨日は25℃、今日は34℃という急激な暑さの戻りも地味にツライのです。
 
小高の美しい空に励まされて、蚕たちが食欲のピークを迎える今週半ばまで走り切るには、水分補給と甘いもの、そして早めの就寝!
今日は、浮船の里のSNS関係で大変お世話になっている栗山さんご夫妻との再会に笑顔の絶えなかった久米さん。よく寝られそうとニコニコしながらお布団に向かいました。