蚕さんたちが一生懸命に糸を吐いている木曜の朝は、美しい朝焼けでした。夢の中にいるひとも、起きて写真を撮っているひとも、まだ桑を食べている蚕さんも、もう真っ白い繭を作り上げた蚕さんも。みんなを等しく包み込む、小高の朝です。
蚕部屋も朝から30度近い熱気に包まれるなか、毎年恒例の光景が。
蔟から遠く離れた床で営繭。
蔟は蚕の重さで回転するので、もしかしたら振り落とされてそのままここで繭づくりに踏み切ったのかもしれません。
個室の外で営繭。
快適(はなず)な個室完備なのですが、型にはまりたくない蚕さんたちが集まったのかしら。
この場所だけが混んでいるので、なにか魅力があったのかな。
ほぼお部屋に入ったお蚕さんたちですが、まだ桑を食べているマイペース組もいます。
いいよ、いいよ。好きにやって。
最後には繭になるもんね。
思わずそんな言葉をかけたくなる姿。
蚕部屋に満ちる、糸を吐きだすショワショワショワショワという音も、あと2,3日で静かになるでしょう。
火曜から始まった繭づくり。
個体差があるので、2日遅れでスタートした蚕たちは、まだ薄い衣越しにその姿を見ることができます。
帰れないんだよなぁ。。。
いつまででも見ていられる、営繭の様子。
今年もお蚕さんたちに会えてよかった。
桑畑の佐藤さんご夫妻のお元気そうなお顔を見られてよかった。
後ろ髪ひかれながら、そろそろエンジンをかける時間になりました。
(ゆ)