年末年始から始まった高機での織りも、ようやく最後までたどり着きました。
他の活動の合間に織り続けて約二か月。たて糸を群馬の金田さんの糸で、よこ糸を小高の糸で織りました。
最初は高機に戸惑いながら、おそるおそる織っていましたが、だんだんとコツをつかめるようになるととても楽しく、シャトルを送る音と筬を打ち込む音が何ともいい音なのです。
最初のころはへりも乱れていますが、織っていくうちに均一になりました。
小高の糸で織れたのはわずか82㎝。右が小高の糸で織った部分、左が金田さんの糸で織った部分です。糸の太さでこんなにも違うのですね。
そして、何か別の事を考えているとすぐ布に現れてしまうこともわかりました。
一定のリズムで、一定の糸の引き具合で、一定の打ち込みで、乱れのない均一な布になる。
まだ始めたばかりで生意気なようですが、小さな積み重ねが全体の品質を決めるのだということを知りました。
この布は、あるイベントにて展示される予定です。
きっと一生巡り会わないであろう方々に手をさしのべていただけて、活動も知っていただけて、人とのつながりのあたたかさをひしひしと実感しています。
いつもありがとうございます。