コロナウイルスの感染流行が始まってから2年間見に来られなかった小高の桜。
今年は楽しみにしていました。
福島市で開花宣言が出ても、浜通りは「まだだね」と久米さん。
しつこく咲き具合を聞くもので、小高川の土手の桜並木の写真を毎日送ってくれるようになりました。
先週日曜日まではただの枝のように見えていた桜の木、翌11日の月曜日に「満開だよ~! 春だ。春だよ~!!」とのメッセージとともに、薄紅の衣をまとった姿が目に飛び込んできたときの驚きと言ったら。
こんなに急に開くものなんだ。。。
びっくりしました。
さて、都合上、どうしても週末しか行けない。
折りしも週末は台風予報。
うーん、悩ましいけど仕方ない。
散らないで、散らないで、と気を揉みながら過ごしていました。
3年ぶりの小高の桜。
鶯が鳴き、雉のつがいが田んぼをのどかに散歩する、小高の春です。
小高神社には花びらのじゅうたんができていました。
先月末の桑畑の手入れから始まった今年のお蚕さまの準備。
今回は藍の種を植えました。
去年とったあと乾燥させておいた種を前日から水に浸し、お昼から作業開始。
3センチ四方ほどに小さく仕切られたプラスティックケースに土を入れ
箸で、「5粒くらいね」種をつまみ、指で開けた穴の位置に落とす。
ただこれだけなのですが、やれ「少ない!」「穴にちゃんと入ってない!」。
久米監督、なかなか厳しいのです。
(明らかに)5粒以上の種を無事にすべてのスペースに落とし、土をふんわりかぶせて水を回しかけ、藍の種まきは終了しました。
通常2週間くらいで発芽するそうですが、うまくいくときもあればそうでないときもあるらしく、「気ぃ揉むんだよ~」。
お日さまがたっぷり入る久米家のサンルームに移動して、あとは毎日観察です。
ふと見ると、庭の隅っこにぴょこぴょこと茶色い物体。
何年ぶりに触っただろう。ツチガエルかな。
「そんなもの触って~!」信じられないといった目で見てくる久米さん。「かわいいじゃない」と言ったら「虫、大嫌いなのよ」。
これ虫じゃないんですけど。
つぶらな瞳でかわいいのにね。
再びお会いすることがないように、隅の隅に放しました。
霜注意報が出た4月中旬の小高、ここから先は温かい日が続くようです。
次はいつ来られるかな。
藍の成長を願います。(裕)