免疫力

2021年6月13日

ご無沙汰しています。
今日も広く青い空の小高から、2021年の春繭の様子をお届けします。

浮船の里のFacebookページをご覧いただいている方はすでにご存じのように、今年は多いです。
例年5,000頭のお蚕さまが、、、今年は倍!

10,000頭来ました。

 


これだけの数が居るので、当然なにをするにも時間がかかる。
久米さんと里美ちゃん、いつもと手順を変えてお掃除を先に、桑刈りは後になど、試行錯誤で8年目のお蚕さま仕事に臨んでいます。

それでも(それだから?)二人とも、とても元気です。
朝の5時から、手も良く動きますが口もよく動く(笑)
爽やかな朝の空気に軽やかなおしゃべりが溶けて、お蚕さま仕事で免疫力アップしているのかしら、と思うほど。

久米さんにカメラを向けたら、マスク越しでも十分伝わる笑顔で応えてくれました。


蚕部屋のお掃除が終わると、次の仕事は桑刈りです。
今年も佐藤さんご夫妻が丹精込めてくださったおかげでみずみずしく成長した桑を、10,000頭のお腹を満たすべく、せっせと刈っていきます。

途中、熟した桑の実をぽいぽい口に放りこめるのは、畑仕事の特権!
浜通りでも27℃に達した今日の暑さ、桑の酸味で気合いを入れ直しました。


ところで、浮船の里で育てられる蚕には「久米さんにくっついて旅をする」というDNAでも組み込まれているのか、と思うほど毎年さまざまな場所に出没するお蚕さま。


お孫さんの部屋やら、うわっぱりの裾やら、最早そんなに驚きもしないのですが、予期せぬ場所で見つかれば、やはり、なんでそこに??と思います。
今日はお掃除の途中で、割烹着のポケットの中におわすところを見つけました。

桑刈りが終わり、一息ついたのが午前10時半過ぎ。
近所のカフェでおいしいコーヒーをいただいて、リフレッシュしました。

目の前に広がるのは緑の田んぼと澄んだ空、聞こえるのはさわさわという風の音と鳥の声だけ。
これこれ、これが〝小高時間〟なのです。
動画を撮ったのですがアップできなくて残念。思いおもいに、〝小高時間〟をご想像ください。
そのあとは午後2時と7時にたっぷり桑をさしあげて、今日のお蚕さま仕事が終了。
(あしたは4時半起きだそうです。。。)


一日の終わりは、こんなやさしい夕焼けでした。
あしたはどんな日になるだろう。
あしたのお蚕さまは、もっと大きくなっているのかな。
ふと、思いました。
ただひたすらに桑を食む10,000もの命に触れていることで、免疫力が上がるのかも。
ぷりぷりとした滑らかな感触のお蚕さまを思うと、そんな風にも感じます。

 

(裕)