帰る日の朝。
今日は穏やかな色調の日の出でした。
波もゆったり。
蚕小屋はまだ、静かな音のなか。
サワサワよりもショワショワが勝ってきたように思います。
上蔟の準備のときに蔟(まぶし)をちょっと壊しました、わたし。
そのおかげで、正位置に納まらなくなってしまった蔟が隣同士で密着し、空中営繭をする蚕が現れました。
そっと剥がして、続きをどうぞ。
今日はさすがにブログのネタはもうないよねぇ、と話しながら帰る前の最後のお茶を飲んでいると、
里美ちゃんが「久米さん、うしろ」
え?
左後ろの麦わら帽。
久米さんの愛用品です。
その頭頂部付近に
いました。
蚕。
なして?
なしてなの?
いつ付いたの?
よく思いだしました。
おそらく昨日の午後であろうと。
9月末とは思えない暑さの小高、日中たしかに帽子を被っていました。
その後、昼寝(久米さんの)中は床にほおっておかれ、今朝も近くで掃除機をかけたのに気づかれず。
最後の最後に救われました。
この表情ですが、いちおう蚕にむかって「ごめんねぇ」と言っています。
蚕さんは丁重に、蚕小屋に運ばれていきました。
さぁ、帰ろ。
(ゆ)