5齢7日目、お蚕様がすこしずつ天を仰ぐようになってきました。繭づくりの始まるサインです。
昨日までむちむちプリプリしていた体は少し縮んで、ふにゃりと柔らかくなってきます。
網の上に上がってきたお蚕様は、しきりに天を仰ぎ、かと思うと足元をあちこち探り、犬がにおいを嗅ぐような動きを繰り返します。あまり移動はしないようです。
サインを出してからすぐに繭を作り始めるわけではなく、糸を少し出しては周りを調べ、天を仰ぎまた糸を吐いて。
安全を確認するように、慎重に、念入りに調べる様子が人間臭いなーといつも思ってしまいます。
今回は初めての試みとして、成長の早いグループと遅いグループを分けてみました。
これをすることで、成長度合いに合わせてギリギリまで桑を食べさせてあげられます。
前回までの経験と、佐藤さん夫妻(桑畑から繭かきまでお世話になっています)の御指導をいただいたおかげか、今までになく余裕のある飼育期間になっています。すこしずつ経験を積み上げ、私たちもお蚕様と共に成長しているのだと強く感じるようになりました。
いよいよ明日、上蔟になります。