ごめんね

2020年6月26日

しばらく青空が出ない小高。
曇天のもとだと、桑畑の緑がいっそう鮮やかです。

が、やっぱり青い空も見たいなぁ。

毎朝桑刈りに出かけて最初にすることは、前日お掃除した桑の枝や蚕のふんを捨てること。
場所が決まっています。

昨日はそこで2頭、何日か前に捨てた桑の中からお蚕さまが出てきました。
(健気にも、自分で地上に出てくるので発見できるのです。。。)

今日も1頭、極小の蚕ちゃんが見つかりました。

まるで小枝のようで、でも土の茶色に白が浮き上がっていて、目に止まりました。
というよりも、目が点。

体長が3センチほどのところをみると、どうやら畑に4、5日いた計算になります。
こういうときは誠心誠意、謝るしかない。
ごめんね。
声に出して、謝りました。

そして、今日捨てたばかりの桑からも1頭。
こちらは大きかったので、おそらく昨日のお掃除の時に紛れたものかと思います。

すくい上げた2頭を並べて再度、謝罪。

「いいよ」と言ってくれたかのように、大きな蚕さんがこちらを見上げました(都合のいい解釈)。

浮船の里に戻り、上蔟の準備です。
蔟(まぶし)と呼ばれる、蚕が1頭ずつ繭を作るための部屋を掃除。
去年の秋繭養蚕時に使って以来の登場なので、残っている糸やふんを、ブラシと歯ブラシで取り除きます。

普段はおおざっぱな性格なのに、こういうときだけはなぜか徹底的にきれいにしたくなる性分。
久米さんが10個以上仕上げる間に、わたしが手を付けたのはたったの3個。
ちなみに、1つの蔟にはこれだけの糸が残っていました。

柔らかで軽くて、ふわっふわ。

このかわいらしい姿を見ていられるのも、あと2,3日くらいです。

 

(裕)