2週目の小高にやってきました。
強力な助っ人が先乗りで浮船の里に来ていることを知っているので、今日は日立の海に寄り道しました。燃えるような朝焼けはなかったけれど、たくさんのカモメが羽ばたいているのような雲を従えて、日が昇りました。
とことこと、のんびり小高に到着。
さっそく蚕小屋の引き戸を開けると。。
むわっと迫る熱気と、桑の青い香り。
むちむち。
ぷりぷり。
そして独特のしっとりした質感。
1週間経ったお蚕さまの成長ぶりは、何年やっていても目を見張るものがあります。
件の強力な強力な助っ人というのは、小田原からやってきた梅農家の川久保和美さん、朝見さんご夫妻、佐藤宏子さんの4人。
川久保さんは、ことし5月、久米さんが弾丸で小田原にやってきたときの〝訪ねたい方リスト〟のひとり。震災後すぐに交流が始まり、久米さんは毎年、川久保さんが手塩にかけた梅で自家製梅酒を漬けています。
川久保さんはお蚕さまにとても興味をもっていて、6月に春繭を見に来てくれていました。
「次回はぜひ桑刈を手伝いたい!」と、この秋の訪問が実現したのです。
朝見さん夫妻は、6月に川久保さんの呼び掛けに応えて一緒に小高を訪れてくれていました。
お二人ともに熱心にお蚕さまを眺めては、いろいろ質問してくださり「秋もぜひ見たいです」と言ってくれていました。
朝早くの蚕のお食事も、重労働の桑刈も、蚕小屋のお掃除も楽しんでくださったようです。
片道4時間半ほどの小田原は、近い距離ではないなぁと思います。
それでもこうして、蚕という生き物の世話を目的に、小高を訪れる人がたくさんいます。
その力たるや。
ひとを惹きつける力は絶大です。
みんなでひとしごと終えたお昼に、ご褒美がありました。
久米さんのお友だちの愛子さん手作りの「まぜぶかし」。
おいしいんだ、これが!
お料理上手の佐藤宏子さんが作ってくれたミョウガのちりめん塩昆布和えと、愛子さんが育てたかぼちゃの煮物で、オール小高産のぜいたくランチになりました。
5齢の6日目を迎えたお蚕さまの旺盛な食欲も、そろそろ落ち着くころでしょうか。
あしたも5時半起き。
あとひとがんばりです。
(ゆ)